◆自分に異動や転勤の辞令が出た場合
ほとんどの会社では、正式に辞令が発令される前に、上司から内示があり、
本人の意向を確認し、その後発令されるということが多いかと思います。
もちろん納得のいかない異動や転勤もあるでしょうが、
原則的には会社の方針に従うのが、ルールでありマナーです。
もちろん、念願叶っての異動もあるでしょうし、逆に納得のいかない異動も
あるかもしれません。
しかし、どちらにしても前向きに仕事に取り組むことが、結局は自分のためです。
ずっと同じ職場や部署にいると、確かにその業務のエキスパートになれるかも
しれませんが、新しい考えや学びを得るチャンスはどうしても少なくなります。
人事異動は、自分自身の能力開発や発見のチャンスでもあります。
納得がいかない場合は、自分は今の部署では必要とされていない…などと
どうしてもネガティブに考えがちですが、新たな配属先で必要とされているからと、
ポジティブに考えてみましょう。
異動の辞令が発令されれば、まずは今まで自分がやってきた業務を、
確実に後任者に引き継ぐことを考え、行動に移しましょう。
発令から異動までの期間はそう長くはないはずです。
業務を部署で共有しているつもりでいても、担当者にしかわからないことも
あります。日頃から資料の整理などをしておくのはもちろんですが、
伝えるべきこと、必要なことはしっかり引き継いでから異動しましょう。
そうでないと、自分が去った後その部署の業務に支障をきたすこともありますし、
自分にとっても新しい仕事を覚え、雰囲気にも慣れないといけない中で、
前の仕事もしなくてはいけなくなりますよ。
立つ鳥跡を濁さずです。
営業などで、自分が担当していた得意先の担当者や、お世話になった人には、
とりあえずは電話ででも異動・転勤のことを伝えましょう。
後任者が決まっている場合は、名前を伝えておき、
後日、後任者から再度連絡をするという形でよいと思います。
本来は、直接後任者とともに取引先を訪問し、挨拶と同時に業務を引き継ぐのが
理想的なのですが、取引先が多い場合や辞令が出てから異動までの期間が短い場合は、
異動後落ち着いたころに、挨拶状を出すことが多いようです。
また、人事異動の中でも転居を伴う異動は特に大変です。
新しい部署に慣れるだけでも大変なのに、生活面も、家族の問題、住居の問題など
課題は山積みです。
社宅や寮などがある企業は、住居の問題はある程度クリアされますが、
そうでない場合は自分で新しい住居を探さなくてはなりませんし、
今の住居を引き払うための手続きや、引越しの準備なども必要になります。
そういった問題で急な転勤に応じられない場合は、内示が出た際に、
上司に相談してみましょう。