「注1」むき出しの好奇心にブレーキをかけて、はっきり「知らない」と言えず、そして、(63)それを恥ずかしい、と思うようになるのは、それだけ自我意識が確立した、ということにほかならないわけだから、一概に、それをわるいことだ、とは思わない。しかし、知りたいという欲求を抑えて、知ったふりをする、というのは人生の生き方として、大きなマイナス(64)。頭のなかには、まだ、いくらでも情報は入る余裕がある。好奇心にブレーキをかけるのは、けっして賢明なことではないのだ。(65)
「注1」むき出し:毫无掩饰
間題:
61、( )に入れる言葉として、次のどれが適当なのか。
Aすなわち Bだから Cところが Dそして
62、( )に入れる言葉として、次のどれが適当なのか。
A口につける B口にする C口に入れる D口に出る
63、「それ」は何を指すのか。
A好奇心にブレーキをかけること
B知ったようなふりをすること
C「知らない」と言えないこと
D「知らない」と言うこと
64、( )に入れる表現として、次のどれが適当なのか。
Aなのではないか Bなのではない Cではなかったか Dではなかった
65、この文章の内容と合わないものは次のどれか。
A好奇心を抑えて、知的を欲求にブレーキをかけるのは、人生の生き方としてマイナスだ
B子供のときは、すなおに「知らない」と言えたから、情報が増えていったのだ
C子供のうちに、情報を頭のなかに入れておくべきだ
D恥ずかしいという感情が芽生えるのは、自我意識が確立してきたことの表れだ
文章Ⅱ
先日の強震の時、テレビとラジオ同時につけ、どちらが早いか、どちらが詳しいかを、比べてみた。
第一報はもちろんラジオが早い。テレビで画面に字を出すので、これを書く時間(66)遅くなるのだそう。
地震が収まってからの報導は、ラジオのキメ細かさには、テレビはとても及ばなかった。
大体、テレビのニュースは絵を優先させ、「注1」アナウンスをこれに合わせる。
「××容疑者は、○○警察署に逮捕されました」では、警察署の「注2」ロングショットから署の表札がアップで出るのが定石。ラジオでは、(67)こんなものがないから、事件の経過をドンドン報道してくれる。
この地震でも、始めのうちは、絵がないので、ラジオは物足りなかった。
ラジオは千葉県からの電話取材をふんだんに入れて、その機動性を遺憾なく発揮していた。
今回は、火を消した家庭が多かったそうだが、その次には(68)ラジオの灯を入れよう。
テレビを一斉につけると、電力は「注3」ピンチになることもある。停電したら、テレビは(69)ただの箱だ。
また、ラジオのスペア電池も忘れずに用意しよう。(70)
「注1」アナウンス:播音、广播
「注2」ロングショット:连续镜头
「注3」ピンチ:危机
問題:
66、( )に入れる言葉として、次のどれが適当なのか。
Aばかり Bだけ Cぐらい Dまで
67、「こんなもの」とは何を指すのか。
A容疑者や警察署
Bラジオニュースのアナウンス
Cニュースに関係のある場面
Dテレビニュースのアナウンス
68、「ラジオの灯を入れよう」とあるが、それはどういう意味なのか。