手紙は、ある特定の相手に対して、ペンと紙で話しかけるものです。それはどんなに遠くにいる人でも、またいつでも自分の好きなときに、話しかけることのできる便利なものです。その上、面と向かってはちょっと話しにくいことや、口で言うとどうも誤解されそうなことでも、手紙でならば自分の考えをもとめ、思うことをうまく書き表して、相手に伝えることができます。手紙は私たちの日常生活と切っても切れない密接なものとなり、また重要なものとなっています。
手紙には本文で述べた貿易通信文のような実用の手紙と日常の手紙とがあります。日常の手紙を書くには次のような要領があります。
1.相手が目のまえにいるつもりで、/実にしかも礼儀と親しみをこめて書きます。
2.手紙には画一的な形式はありませんが、ある程度の習慣ができていますから、一応それを守ることが大切です。
3.相手や相手の家族に失礼にならないように、言葉遣い〔特に敬語や敬称の使い方〕には細かく気をつけて書きます。来源:考试大
4.あとになって取り消したり、後悔したりする恐れのあるようなことは書かないようにします。
6.書く前に本文をよく考え、書いた後で必ず読み返し、必要な訂正をします。来源:考试大
7.用件は正確に、しかも簡潔に書きます。来源:考试大
8.用事、用語に気をつけ、誤字や脱字や当て字のないように気をつけます。とくに相手や自分の住所と生命は正確に書きます。
9.どんな手紙にも、日付をはっきり書いておくことがたいせつです。
10.往復はがきの返信には、自分のためにつけられた敬称「御、貴、芳、ご、お」などを消し、先方のあて名のしたの「行き」を消して、「様」(個人の場合)または「御中」(団体の場合)に直すことをわすれてはなりません。
11.同じ封筒の中に別々の相手への手紙を入れず、また自分よりも身分や地位の高い人への手紙に、べつの人への伝言を依頼しないようにします。
12.原稿用紙やあまり小さい紙切れに書いたり、いろインク(特にあかインク)で書いたりしてはいけません。また、宛名や宛先が隠れないように切手を注意して貼ります。